Webライティングには固定された定義や書き方の型はないものの、基本はWeb上のコンテンツ(記事)をWebの特性に合わせて執筆するライティング手法です。
そのWebライティングの最大の目的は「集客」。
つまり、できるだけ自分のサイトを多くの人に閲覧してもらえるように、検索エンジンの検索ページで上位表示させることです。
そのとき、絶対的に必要なのが「SEO対策」です。
そのSEO対策をより意識したライティングが「SEOライティング」。
そこで今回は、SEO対策についての簡単な説明と、SEOライティングの基本と執筆するときのポイントをご紹介いたします。
1、SEO対策とは?
そもそもSEOとは、”Search Engine Optimization” の略語。
直訳すれば「検索エンジン最適化」、簡単にはGoogleやYahoo!といった検索エンジンで自分のコンテンツ(記事)を上位表示させる手法になります。
今やインターネットで調べられない情報はないといえます。
無数に散らばった情報を調べるとき、大半のユーザーはGoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用します。
そこで、検索エンジンを利用する人の多くは、検索ボックスに自分が調べたい事柄の「キーワード」を入力。
検索エンジンには独自のアルゴリズム(コンピューターの計算手順の最適化方法)があり、入力されたキーワードに対して独自に表示順位を決定し答えを返すわけです。
そのため、自分のコンテンツをより多くの人に見てもらうためには、ユーザーが入力するキーワード検索に対して、より上位に自分のコンテンツを表示してもらう必要があります。
SEO対策では、検索エンジンの検索結果において、自分のコンテンツを上位表示させることを最終目標としているのです。
2、SEOライティングの基本と執筆するときのポイント
通常のライティングでもSEO対策を意識して執筆していますが、よりSEO対策に適したライティングが「SEOライティング」となります。
基本的な概念として、検索エンジンはもちろん、読んでくれるユーザーも意識した分かりやすいライティング。
つまり、SEO対策ばかり意識して不自然な校正になってしまえば、伝わりにくい記事になり、SEOライティングの意味がなくなってしまいます。
Webライティングは、分かりやすくて読みやすい文章が基本です。
まずは読んでくれるユーザーを第一に考え、ライティングの基本はしっかり押さえた上で検索エンジンを意識するようにしましょう。
SEOライティングの執筆ポイント
では、SEOライティングではどのようなポイントに注意する必要があるのか?
そのポイントは大きく、
- 対策キーワード
- 検索エンジンを意識した構成
といった2つのポイントを押さえておく必要があります。
➀対策キーワード
SEO対策において、ページタイトル(titleタグ)が重要になります。
ページタイトル中には、そのコンテンツ(記事)で最も重要となる対策キーワードを含めるのが鉄則。
検索エンジンのクローラーの特性として、30文字前後のページタイトルからコンテンツの主な内容を読み取っています。また、検索しているユーザーが最初に目にする情報でもあります。
そのため、ページタイトルを考えるとき、コンテンツで最も重要なキーワードを含めて、かつユーザーにとって魅力的なタイトルを意識しておかなければなりません。
ページタイトルを作る上での注意点として、画面に表示されるページタイトルはパソコンで30文字程度、スマホになると20文字程度。つまり重要なキーワードは、タイトルの書き出しから10文字前後の部分に含める工夫が求められるのです。
その他にも、タイトルの次に続くフック(リード文章)、各見出し、本文中にキーワードを含めていくのも重要。
できるだけ自然な形で、文章の前半部分に含めておくとより効果が得られます。
このように、SEOライティングで最も重要なポイントは「対策キーワード」。
ただし、先程も説明した通り、キーワードを意識し過ぎて不自然な文章にならないように、全体のバランスを考えて含める必要があります。
➁検索エンジンを意識した構成
検索順位は検索エンジンのアルゴリズム(コンピューターの計算手順の最適化方法)によって決められることから、検索エンジンを意識して執筆していく必要があります。
ただし、検索エンジンのアルゴリズムの正確な基準は公開されていません。
とはいっても、ある程度のポイントがあり具体的には以下の通りです。
◇専門性の高さ
検索エンジンの特徴として、専門的なコンテンツに対して高い評価をする傾向があります。
Webライティングでは専門用語は使わないのが基本ですが、検索エンジンでは専門的に用語がないと何について書かれているコンテンツなのか関連性が分からなくなってしまいます。
そのため、SEOライティングでは多少意識して専門的な用語を含めるのも効果的になり、補足説明を入れておけばユーザーも読みやすくなるのではないでしょうか。
◇内部リンク
コンテンツ内に「内部リンク」を含めておくのもSEO対策では効果的。内部リンクとは、同じWebサイト内のページをリンクされておくことです。
検索エンジンは、内部リンクの中心となるライティンクページに対して重要度を高める傾向があるので、内部リンクの数が多いほどSEO対策に有効になります。
簡単な方法は、各ライティングページの末尾に内部リンクを設置。または、同じWebサイトの内のページ同士を行き来できるように、内部リンクを相互に構築するのもSEO対策としては効果的です。
◇指示代名詞は使わない
あれ、これ、あっち、そっち、などの指示代名詞は、文章に流れ生まれ、文字数を減らす効果があります。
しかし、検索エンジンでは、指示代名詞が多いと何を書かれているのか、コンテンツの内容がきちんと伝わらない可能性があります。
また、ユーザー読むとき、文章中に「あの」や「この」が多用されていれば、ユーザーは「あの」や「この」が何を意味しているのか理解できないことがあります。
そのため、指示代名詞を使うのを極力控えて、検索エンジンが読みやすくなるような表現方法に変える工夫が必要になります。
3、まとめ
SEOライティングは、通常のWebライティングをよりSEO対策に適したライティングを指しています。
SEO対策の目的は検索エンジンで自分のコンテンツ(記事)を上位表示させること。
しかし、SEO対策ばかり意識して不自然な文章になれば、伝わりにくい記事になってしまいます。
SEOライティングでは、検索エンジンはもちろん、読んでくれるユーザーも意識した分かりやすいライティング力が求められるのです。
SEOライティングの書き方の奥は深いですが、「対策キーワード」を記事内の各所に盛り込み、検索エンジンを意識したライティングを心掛けておくだけで、検索順位がUPするでしょう。