専業Webライターが1日に書く文字数は何文字くらいでしょうか。
また、どれくらい書けば専業としてやっていけるのか、気になる方も多いと思います。
Webライターに興味はあるけど、本当に自分にできるのかを判断する材料のひとつとして、文字数は注目したいポイントです。
そして、
- 早く書くコツ
- 少ない文字数で効率的に稼ぐ方法
などについても、知っておくと役に立つでしょう。
本記事では、そんな疑問にお答えします。
ぜひ最後までお読みください。
1.Webライターが1日に書く文字数の目安
Webライターが1日に書く文字数は、約1万文字という意見が多いようです。
ただし、1万文字書けば稼げるわけでも、1万文字じゃなければ稼げないわけでもありません。
文字数にこだわり過ぎるより、書いた内容や質とのバランスを重視すべきです。
それでも、文字数は気になりますよね。
あくまでも目安ですが、以下の計算式で概算できます。
希望月収÷月の稼働日数=1日あたりの希望収入
1日あたりの希望収入÷文字単価or記事単価=1日に必要な文字数
1日当たりの希望収入を、受注可能な案件の単価で割ることで、1日に必要な文字数が算出できます。
1日の必要な文字数がわかったら、その数字が本当に執筆可能であるかどうか考えてみましょう。
執筆にはタイピングだけでなく、リサーチや構成、文章の組み立てにも時間を費やします。
実際に何度か執筆してみると、1日に書ける文字数がわかってきます。
その場合、だいたい何文字書いたかを毎日記録しておき、データがたまったら平均を出すと、自分の1日に執筆可能な文字数が算出できます。
ただし執筆する案件や、そのほかの要因で大きく変わることもありますので、数字だけに囚われないように注意しましょう。
2.Webライターが1日あたりの文字数を増やすには?
前章で算出した数字に、自分の執筆可能な数字が届かないという方も、ほんの少し工夫や練習をするだけで、文字数を増やせます。
すぐに効果が実感できるものから、効果が出るまで少し時間がかかるものまでありますが、自分で取り組みやすいものから取り入れてみてはいかがでしょうか。
2-1.リサーチの効率を重視する
ライティングしているとまず、リサーチにかかる時間が大きいということに気づくかと思います。
リサーチの時間をもっと節約できれば、文字数ももっと増やせるはずです。
リサーチの回数を減らす工夫として
- 得意分野の案件を中心に受注する
- 執筆経験のある分野の案件を受注する
- 特に専門性の高い分野は受注する前にリサーチにかかる時間を十分考慮する
1と2は知識がある分野であれば、リサーチの回数が少なくて済みますし、受注もしやすいです。
3は高単価案件に多いのですが、せっかく高単価でも時間がかかってしまっては、高単価じゃなくなってしまいます。
「将来的に難しい案件も書きたい」と、前向きに挑戦する気持ちがあれば別ですが、「今は収入重視」であれば避けた方が無難です。
2-2.継続案件を狙う
おそらく多くのWebライターが狙うのが、「継続案件」です。
継続案件には、メリットが3つあります。
2-2-1.継続案件のメリット①1度の受注で安定的に執筆できる
案件の受注は決して簡単ではなく、時間も労力もかかることが非常に多いです。
一つの案件を受注するために、1か月~2か月かかることもあります。
その「宙ぶらりん」の状態では収入も安定せず、精神的にもきつい思いをすることも考えられるでしょう。
継続的に執筆できればその時間と労力が節約できるため、Webライターをお試しではなく継続しようと考えているなら、狙うのは継続案件です。
2-2-2.継続案件のメリット②得意分野ができる
2つ目のメリットは、同じ分野の記事を継続して書けることです。
先述したように、リサーチの時間を短縮するには、知識があるとか得意な分野の記事を執筆することだといえます。
継続案件であれば、同じ分野の案件が発注されることが多いので、その分野が得意分野になるでしょう。
2-2-3.継続案件のメリット③レギュレーションを確認する時間も節約できる
3つ目は、レギュレーションをいちいち確認しなくて済むので、その分の時間が節約できることです。
いくつか案件を受注したことがある人ならわかると思いますが、ライティングはサイト・クライアントごとに、細かく規則やルールがあります。
案件を受注すると、まずレギュレーションを確認しますが、意外と時間がかかるものです。
執筆中にも確認しなければいけないこともあり、レギュレーションを確認する時間のほかに、執筆を中断したことで「脳内を巻き戻す時間」も必要で、大きな時間のロスになるといえます。
継続案件なら、その時間がまるっと節約でき、執筆に集中できます。
2-3.質の高い記事を執筆する
「質の高い記事」というのは少々抽象的な表現ですが、平たく言うと「発注者が望む記事」ということです。
それは、言われたことをやったからそれでいいというものではなく、指示がなくてもやるべき事も含みます。
質の高い記事を納品できれば、修正の依頼も少ないので、その分文字数を書かなくて済むということになります。
2-4.タイピングのスピードを上げる工夫をする
かなり基本的なことですが、タイピングのスピードが上がると、タイピングにかかる時間の節約と、頭の中にあることを一気に言語化できることで不要な考えを排除できます。
始めのうちは、時間を取られることにもどかしさを感じるかもしれませんが、慣れるまでの辛抱です。
1か月後・半年後・1年後の自分のために、すき間時間を有効活用しましょう。
2-4-1.タイピングの練習をする
タイピングのスピードは、Webライターにとって仕事の速さに直結します。
特に文字数が多ければ多いほど、差が大きくなります。
タイピング練習のためのサイトもありますので、練習の時間を設けてみてはいかがでしょうか。
1日に10分程度でも上達を感じられますよ。
2-4-2.ショートカットキーを使う
ショートカットキーは、覚えてしまうまでは間違えたり、何度も確認したりと面倒な側面もあります。
しかし慣れると「なぜ今まで使わなかったのだろう」と思うほど便利です。
特によく使う機能から試してみると、取り組みやすいでしょう。
→Macのキーボードショートカット
→Windowsのキーボードショートカット
2-4-3.音声入力を使う
タイピングに慣れている人でも、「これは便利」というのが音声入力です。
特に最近は正確性も向上していて、見返した時に「?」ということもほとんどありません(個人差はあります)。
最終的には見直して修正する手間はありますが、一から手打ちするよりは時間と労力の節約になるので、試してみる価値はあるでしょう。
2-5.環境を整える
意外と大切なのが、「環境」です。
机や椅子の高さ、明るさや音の大きさなど、普段から気になることがあれば見直すことをおすすめします。
腰痛や肩こりに悩まされているなら、お店の方に相談して適切な高さの机や椅子を購入するとなど、自分で調整できるならお金もそんなにかかりません。
少々値は張りますが、疲れにくい椅子に替えただけで、仕事が速くなったという人もいます。
暗いと感じていたらスタンドライトを用意する、雑音が気になったら耳栓やイヤホンを試すなど、ちょっとした工夫で長時間集中できるようになったという声はよく聞きます。
3.Webライターが1日の文字数が少なくても稼ぐには?
リサーチなどの時間を節約する、タイピングを早くするといっても、限界はあります。
少ない文字数でも安定した収入を得ることができれば、希望通りの月収も夢ではありません。
そのためには、以下のような方法があります。
3-1.既存の案件の単価アップを狙う
継続案件が狙い目ということは既に記述しましたが、そのような案件の単価が上げれば、今までより少ない文字数でも同じように、場合によってはそれ以上に稼げます。
3-1-1.質のよい記事を納品する
単価アップには、良質な記事を納品することが必須です。
「時々」ではなく「継続的に」良質な記事を納品できたら、単価アップを検討してもらえるかもしれません。
3-1-2.信頼関係を構築する
質のよい記事を納品することもそうですが、
- 納期を守る
- レギュレーションを守る
- クライアントの意図を汲んだ対応をする
- 急な発注や変更にもできる限り応じる
といったことが普段からできていると、信頼関係の構築につながります。
あなたに継続して発注したいと思ってもらえれば、それも単価アップの材料になります。
3-2.新規の高単価案件を受注する
既存の案件の単価アップが難しいと感じたなら、新規で単価の高い案件を狙ってみるのも方法のひとつです。
そのためには、Webライターとしてのスキルアップが欠かせません。
3-2-1.SEO対策やライティングスキルを高める
Webライターに興味がある方なら、SEOがいかに大切か理解していることと思います。
幸いにも、SEOに関してはたくさんの情報が無料で提供されています。
多すぎて混乱してしまう可能性もありますが、基本を押さえておけば間違いありません。
ライティングスキルは書籍やWeb上の文章でも学べます。
見出しと逆行しますが、低単価でも案件をこなすことで身につくスキルもあります。
とにかく「できることは何でもやってみる」という姿勢で挑戦し続けましょう。
3-2-2.得意分野・専門性の高い分野の案件に応募する
得意分野が受注しやすく、リサーチに時間もかからないということは先述しましたが、その分野で知識があり、深い内容の記事が書けるとアピールすれば、高単価が叶う可能性はあります。
または、高単価で得意分野の案件があれば積極的に応募してみましょう。
もし専門性の高い分野であっても、ある程度の知識があるならそれも狙い目です。
専門性の高い分野はライバルが少ないことも多いので、受注できる可能性が高まります。
3-2-3.実績を積む
Webライターとして実績を積み上げることはもちろん、自分でブログを運営するのもおすすめです。
ブログ運営はWebライターにとってスキルも身につき、実績としてアピールもでき、上位に表示されることができれば案件の獲得にもつながります。
そうなれば高単価の交渉がしやすいので、単価アップのハードルがぐっと下がります。
4.まとめ
Webライターの1日あたりの文字数といっても、個人差があるので、どれが正解ということはありません。
あなたが欲しいと思う収入や、受注できそうな案件を見ながら、ご自身で考えてみましょう。
収入は多ければ偉いわけでも、少ないからダメということもありません。
あなたのライフスタイルに相応しく、あなたが幸せだと思えることが大切です。
その時に、本記事がお役に立てましたら幸いです。