Webライティングは年収や仕事内容に関する情報など、まだ知られていないことがたくさんあります。
その要因の一つは比較的新しいジャンルの仕事であるため、まだデータが少ないことです。
時間や場所を選ばずに仕事ができることからここ最近人気が高まっており、特に年収について気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事ではWebライティングの年収、給与体系や具体的な仕事内容についてご紹介しています。
Webライティングに挑戦してみたいと思っている方は、ぜひご一読ください。
1.Webライティングとは
Webライティングとは、企業のブログなどの文章を執筆することです。
そして、その記事を担当するライターのことをWebライターといいます。
Webサイト上には、企業が運営するオウンドメディアやECサイト・ランディングページ・ニュースサイトなど、さまざまなコンテンツが存在していますが、一般的にWebに掲載する文章はSEO対策を意識する必要があります。
SEO(エスイーオー)は『Search Engine Optimization』の頭文字をとった言葉で、日本語では『検索エンジン最適化』と訳されています。
現状、「SEO対策」は検索エンジンにて狙ったキーワードで上位表示できるようにするための対策の意味で用いられています。
検索結果で上位に表示されるにはさまざまな対策が必要ですが、なかでも重要なことはユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することです。
そのためには、適切なキーワードを選定し正しい情報をわかりやすい構成・言葉で伝える必要があります。
SEO対策の成果を出すには、内部対策をはじめとしたさまざまな対策が必要です。
WebライティングのみでSEO対策にすべて対応できるわけではありません。
それでも、Webライターが記事を執筆する際にやるべきことはたくさんあり、高度なスキルを要求されます。
Webライティングで成果を上げるには高度なスキルを要するからこそ、本業や副業としてWebライティングの仕事で収入を得られます。
では、Webライティングではどの程度の年収を得られるのでしょうか。
2.Webライティングで得られる年収は?
Webライティングで得られる収入は、Webライターとしての実力や実績・働き方によっても違いますが、詳細な統計はまだありません。
そこでこの章では年収をイメージしていただけるように求人媒体や関係団体が発表している調査結果をご紹介します。
調査の時期や調査対象も少しずつ違いますが、各社の調査結果は下表の通りです。
<表1 各社収入調査一覧表>
調査元 | 調査時期 | 調査対象 | 部門 | 収入 |
---|---|---|---|---|
マイナビエージェント | 2015~2016年 | 20~30代の登録者 | ライター・制作・編集・校正 | 415万円/年 |
マイナビ転職 | 2021年4月~2022年3月 | 求人サイトに掲載されたモデル年収例 | 記者・ライター | 588万円/年 |
Indeed | 2022年7月更新 | 求人サイトに掲載された給与額・匿名で提供された情報 | Webライター | 1,519円/時 |
Buildup | 2019年5月7~8日 | ランサーズにおいてタスク形式のアンケート実施 | Webライター | 表2参照 |
プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会 | 2018年10月~12月 | 協会のメルマガ・SNSで呼びかけインターネットで調査 | 文筆系(ライター・イラストレーター・編集者・翻訳・通訳) | 表3参照 |
<表2 Buildupアンケート結果(対象:専業ライター26人/兼業ライター174人)>↓
月収 | 割合 |
---|---|
1万円未満 | 62% |
1~5万円未満 | 32% |
5~10万円未満 | 3% |
10~20万円未満 | 3% |
<表3 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会 アンケート結果(対象:フリーランス全般の中の文筆系219人)>↓
年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 32.0% |
200~400万円未満 | 26.9% |
400~600万円未満 | 21.5% |
600~800万円未満 | 8.2% |
800~1,000万円未満 | 5.5% |
1,000~1,200万円未満 | 2.3% |
1,200万円以上・わからない・無回答 | 3.7% |
※一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2019」より抜粋
<表1>のマイナビエージェント・マイナビ転職・indeedの調査対象は企業に勤務しているライター(またはWebライター)と考えられます。
まずは、会社員のWebライティングの年収から見てみましょう。
マイナビエージェント・マイナビ転職に合わせるため、indeedの時給を年収に換算してみます。
「時給1,519円×勤務時間8h/日×平均的な年間勤務日数245日=約298万円」
ボーナスが含まれていないせいか、マイナビエージェントやマイナビ転職と比べてやや低めになっていますが、今回はこのままの数字を用いて3社の平均年収を算出します。
「(415万円(マイナビエージェント)+588万円(マイナビ転職)+298万円(indeed))÷3=約433.7万円」
会社員としてWebライティングをしている場合の平均年収は、おおよそ400万円~450万円となりました。
一方、フリーランスのWebライティングではどうでしょう。
フリーランスWebライターの収入に関するデータは、専業Webライターとして活躍している方もいれば家事との兼ね合いで時間を調整したり副業としたり活躍したりする方の割合も少なくありません。
また、フリーランスのWebライターはスキルや担当ジャンルによって単価が大きく異なるため、個々の収入を比較しても大きな違いが生じます。
以上の単純比較が難しい点を考慮した上で単純に年収を比較すると、会社員Webライターの方がフリーランスよりも高い傾向がみられます。
3.年収を把握するために理解しておきたい|Webライティングの報酬制度
前章で見たWebライティングによる収入は、どのように決まっているのでしょうか。
ここでは、Webライティングの4つの報酬体系
- 文字単価
- 記事単価
- 月給
- 時給
について解説します。
3-1.文字単価
多くのWebライティング案件は、文字単価×文字数が設定されています。
文字単価は、記事の専門性の高さや必要スキルの有無・作業の範囲などによって発注者側が設定しますが、Webライターのスキルや習熟度によっておおよその目安が異なります。
文字単価は一例として
- 初心者:0.1~0.9円
- 中級者以上:1円~
などとなっています。
また端数は切り捨てになったり、想定文字数を超えた分は報酬に含まれなかったりするため、初めに確認しておくことも大切です。
3-2.記事単価
文字単価よりもやや少ない傾向ではありますが、記事1本ごとに報酬が決まる記事単価も比較的多い報酬体系です。
記事単価では想定の文字数に満たない場合には修正を求められることが多いため、想定文字数は厳守する必要があります。
また多すぎても修正の対象となり得るので、文字数を意識しながら書くようにしましょう。
なお文字単価・記事単価ともに、納品してしまえば報酬が支払われるわけではありません。
Webサイト上にアップできる品質の記事ができて初めて収入となるため、文字数と合わせて記事の質にも気を配ることが大切です。
3-3.月給
主に会社員として勤務するWebライターの場合は、月給制の仕組みが取られている場合があります。
会社員なので会社の給与規定などに則って月給が決まります。
フリーランスと比べて収入に安定性はありますが、会社の求めに応じて質の高い記事を納品する必要があり、また場合によってはWebライティング以外の仕事をしなければならないことも。
会社の規定で出勤日が決まっていたり、Webライティング以外の仕事も対応しなくてはならなかったりするなど、フリーランスのWebライターと比較すると自由度が低い傾向もみられます。
3-4.時給
Webライティングでは決して多くはないものの、時給で報酬を得る働き方もあります。
例えば、企業と業務委託契約を結んだ場合などです。
業務委託で時給契約した場合、多くは成果物を納品するのではなく企業側で用意した業務を行います。
このような業務委託は働き方の自由度が高く不得意な分野の仕事は断ることもできますが、労働基準法が適用されない・企業と直接報酬の交渉をしなければならないなど注意点もいくつかあります。
4.年収アップのために幅を広げる|Webライティングの仕事内容
Web上に投稿されているコンテンツは、ブログ記事以外にもさまざまなものがあります。
年収を
この章では、Webライティングの仕事内容についてご紹介します。
4-1.オウンドメディアの記事
Webライティングの依頼としてもっとも多いのはオウンドメディアに投稿するコンテンツの用途です。
近年、企業や個人などでさまざまなサイトを運営することが多くなり、オウンドメディアの執筆依頼も増えてきました。
依頼内容は健康や美容・お金・法律・子育て・料理のレシピ・生活に関するあらゆることなど多岐に渡ります。
また一から執筆するだけではなく、すでにある記事をリライト(書き直す)することも。
一口にオウンドメディアといっても、文字数は1,000文字前後から1万文字を超える依頼まであります。
4-2.動画のシナリオ
特に最近増えてきているのが、動画作成などで使用するシナリオの執筆依頼です。
シナリオと聞くとドラマのセリフをイメージするかもしれませんが、必ずしも2人以上での会話を想定したものとは限らず、一人称(朗読系・解説系)の依頼も意外と多いもの。
動画の長さは5~20分ほど、文字数でいうと2,000~8,000文字程度の依頼が中心となっています。
記事の執筆と違い、ストーリーを作る・組み立てるなどの力や、矛盾がないよう気を配ることも必要です。
報酬は文字単価や記事単価が多く、金額は記事執筆と同等程度と考えてよいでしょう。
4-3.文字起こし
文字起こしは、主に動画内で話したことを文字にしたり、インタビューした音声を文字にしたりする仕事です。
文字起こしには3種類の方法があります。
- 素起こし:聞いたまま全てを文字にする
- ケバ取り:「あのー」「えー」など意味のない言葉を取って文字にする
- 整文:話し言葉を書き言葉に直す
依頼内容としては2のケバ取りか3の整文が多く、さらにリライト(書き直し)まで、というものも。
また、動画の文字起こしには動画編集用のアプリを使用したり、中には外国語を日本語に直したり日本語を外国語に翻訳したり、などの語学力が必要な依頼もあります。
4-4.LP作成
LP作成もWebライターへの依頼が多い仕事です。
「LP」とは「ランディングページ」のことで、「ランディング」は「着地」つまり、検索したり広告を見たりしたユーザーがその後に訪れる(着地する)ページのことを主に指します。
例えば、現在使っている化粧品を変更したいと考え、別の化粧品を探していたとします。
インターネットで検索したら気になる化粧品が見つかりその商品について詳しく知りたくなったため、クリックしたら縦長のページにたどり着いた、そんな経験はありませんか?
そのページが、ランディングページです。
ランディングページの主な目的は
- 商品の購入
- イベントへの参加
- 無料の体験会
- 資料請求
などへの誘導です。
LPは、売上に直結する非常に重要なページのため単価が高い傾向があり、初心者よりは中級者以上に向けた依頼が多くなっています。
4-5.電子書籍
電子書籍の執筆依頼も、電子書籍市場の拡大に伴って増えています。
電子書籍の依頼の特徴としては、文字数が多い案件が中心であること。
1本で少なくとも1万文字程度は書く必要があります。
文字数が多い場合、特にタイピングの速さで完成までの時間に大きな差が生まれるため、タイピングの速さに自信がある方に向いている依頼と言えるでしょう。
4-6.その他
Webライティングには、上記のような依頼の他にも
- SNS投稿
- マニュアル作成
- 商品説明文作成
- 契約書作成
などもあります。
SNS投稿では文字だけでなく、画像の選定や加工が必要となることがあったり、また文字数が数百文字程度でとても少なかったりするのが特徴的です。
また、契約書などの書類の作成は他の仕事(総務や経理など)と一緒に依頼されるケースもあり、Webライティングとは性質が少し異なる印象があります。
5.まとめ:ライターさん募集
Webライティングは特別な資格が必要ないこともあり、未経験からでも取り組みやすい仕事と言えます。
会社員としてWebライティングをするなら安定した収入を得ることができ、フリーランスとしてならパソコン1台あれば働く時間や場所を選ばない自由度の高さが大きな魅力です。
まだまだ増えそうなWebライティングの仕事。
まずは、空いた時間を活用してWebライティングに挑戦してみませんか。
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Webライティングが未経験の方でも、弊社で丁寧にご指導いたします。
ご希望の方は、下記の手順にて承っております。
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- 弊社よりテストライティング(2,000~3,000文字)の連絡をいたします
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- 指導後は練習記事をライティングしていただきます
- その後依頼記事の執筆をお願いします
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