Webライティングでよい結果を残すには、ルールにのっとることが大事です。
記事の構成案作りや文章執筆に関しては、複雑なルールは存在しません。
しかし最低限守るべきことや、守ることで執筆がうまくいくことなど、Webライターとして意識すべきルールはあります。
この記事では、以下の場面に分けてルールを説明します。
・Webライティングのルール【記事作り編】
・Webライティングのルール【ビジネスマナー編】
・Webライティングのルール【法律編】
Webライティングの仕事に早く慣れたい方、クライアントからよい評価を得たい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
- 1.Webライティングのルール【記事作り編】
- 2.Webライティングのルール【ビジネスマナー編】
- 3.Webライティングのルール【法律編】
- 4.「株式会社BRIDGEA」でWebライティングの基本ルールを学びませんか?
- 5. まとめ
1.Webライティングのルール【記事作り編】
最初に、「記事作り」におけるルールです。
ユーザーにとって読みやすく、Webライターにとって書きやすい文章を執筆する上で大切な10ポイントをご紹介します。
1-1.ユーザーの知りたいことを第一に構成案を作る
Webライティングにおける最重要ルールといえるのは、「ユーザーの知りたいことを第一に記事を書く」ことです。
当たり前の話ですが、記事はユーザーのために書かれます。
記事の内容が自分の知りたい内容でなければ、ユーザーはすぐにほかのサイトへ行ってしまうでしょう。
そのため、記事のキーワードについてよく調べ、そのキーワードを検索するユーザーが何を求めているのかを徹底考察しましょう。
このことは、「SEO対策(検索エンジン最適化)」の観点からも重要です。
検索エンジンは、「ユーザーに有益なコンテンツ」を検索結果で上位に表示させる傾向にあります。
上位表示された記事には大きな集客効果があるため、多くのクライアントはSEO対策を意識したライティングをWebライターに期待します。
1-2.ターゲットをイメージして構成案に反映する
前述の点と関連しますが、記事の構成を考えるときは「ターゲットを具体的に考えましょう」。
誰に向けて書くのかイメージして構成案を作ると、ユーザー第一の内容に仕上がりやすいです。
キーワードを検索するユーザーが、どのような背景をもつ人物かを考えましょう。
年齢層や性別はもちろん、家族形態や目標にしていることなどを考えて、読者像を鮮明にしてください。
大まかな背景をシミュレーションすると、記事に含めるべき内容が見えてきます。
1-3.小中学生でもわかる簡潔な文章にする
「文章の内容は、小中学生でも無理なく理解できるような簡潔なもの」にしましょう。
専門用語は可能な限り使わず、必要な場合は説明を加えます。
難しい漢字も使わず、適度に「ひらいて」一文の中に漢字が多くなりすぎないようにしましょう。
言葉遣いは日常的に耳にするものを中心に選んで、ユーザーがすらすら流し読みできるよう心がけてください。
1-4.案件のレギュレーションは固守する
「クライアントから渡されるレギュレーション(指示)は、固守しましょう」。
自分の書きたいスタイルではなく、クライアントの要望をしっかり反映することが大切です。
説明調なのか会話調なのか、指定文字はいくつか、「ひらく」べき漢字はどれか、商材をはっきりPRするかどうかなど、相手の意見を尊重します。
1-5.最初から最後まで同じトンマナに統一する
「最初から最後までトンマナに統一感をもたせましょう」。
※トンマナとは、「トーン&マナー」の略で、文章の雰囲気や表現のスタイルを示すものです。
例えば、文章を「です・ます調」で始めたのであれば、途中で「である」や「だ」などの文末表現を使うべきではありません。
統一感がない文章だと、ユーザーは読んでいて違和感を抱いてしまいます。
一方、記事全体の言葉遣いに調和が見られると読みやすい文章になります。
なお、クライアントのレギュレーションでトンマナについて明確な指定がある場合は、そちらを優先しましょう。
1-6.基本はPREP法やSDS法で書く
「文章のフレームワークをベースに文章を書く」と、明確で説得力のある記事になります。
代表的なフレームワークは、「PREP法」や「SDS法」です。
PREP法は「結論→理由→具体例→結論」の順に文を展開します。
SDS法は「要点→詳細の説明→要点」の順に書くのが特徴です。
PREP法は、事実の詳細を伝えて説得力を出すのに適しており、一般的にコラム記事やPR記事・難しいテーマの記事などに向いています。
SDS法は、事実を端的に伝えるのに適したフレームワークで、ニュース記事や取材記事などに向いています。
1-7.流し読みしやすいよう適度に改行する
「流し読みしやすいよう適度に改行する」ことも、ユーザーに親切な文章の書き方です。
文章で重要なのは、提供される情報や日本語表現だけではありません。
文章の体裁もキーポイントです。
下の画像のようにテキストが一箇所に凝縮すると、非常に読みにくい文章になります。
できれば、2~4行ごとに改行しましょう。
また、一文の長さも適度(長くても80文字以内)に抑えましょう。
1-8.箇条書き・図表などで理解しやすくする
「可能な範囲で箇条書きや図表も使ってください」。
箇条書きがあると、見た目がすっきりして内容を理解しやすいです。
以下の2つの例を比較してください。
■箇条書きなし
ダイエットを成功させるには、定期的な運動と栄養バランスのよい食事と良質な睡眠、またストレスを発散することや体を温めることが大切です。
■箇条書きあり
ダイエットを成功させるには、以下の点に気を使いましょう。
- 定期的な運動
- 栄養バランスのよい食事
- 良質な睡眠
- ストレスを発散すること
- 体を温めること
明らかに、箇条書きありの方が見やすくなります。
図表を使うのも有効です。
表内で関係する要素を整理して示すと、視認性が高まり、ユーザーはすぐに内容を理解できます。
1-9.大事なポイントは文字修飾を入れる
「文章で強調したい箇所には文字修飾を入れます」。
この記事でも赤文字や太文字などを使っていますが、文字修飾があると大事な点がはっきりするためユーザーに親切です。
なお、クライアントのレギュレーションで文字修飾に関する指示がある場合は、そちらに従ってください。
1-10.文末表現を工夫する
「文末表現がモノトーンにならないよう、バリエーションをもたせましょう」。
「~です。~です。~です。」など同じ語尾が3回以上続くと、幼稚な文章に見えます。
「~です。~ます。~といえます。~であるに違いありません。」などバリエーションをもたせると、読み応えのある文章になります。
また、「~かもしれません」「~でしょう」など曖昧な表現を多用するのもよくありません。
ユーザーが、読んでいる内容に不信感を抱いてしまうかもしれないからです。
断定できることはできるだけ言い切りの形にして、説得力を出しましょう。
2.Webライティングのルール【ビジネスマナー編】
続いて、「ビジネスマナー」に関するルールです。
Webライティングはほかの人との接触が多くない仕事ですが、クライアントやディレクター(記事作成代行会社の場合)などとのコミュニケーションは必要です。
Webライターとして信頼されるために大事な4ポイントをご紹介します。
2-1.案件の募集要項をしっかり確認する(クラウドソーシング)
クラウドソーシングで仕事を探す場合、案件の一覧から気になる仕事に応募します。
その際に気をつけたいのは、「募集要項をしっかり確認すること」です。
応募条件に合わないのに応募してしまうと、相手に余計な手間をかけさせる恐れがあります。
自分に応募する資格があるか、条件を満たしているかをしっかり確認しましょう。
2-2.レスポンスは早めに行う
Webライティングに限ったことではありませんが、「レスポンスは早めに行いましょう」。
本業やほかの用事で忙しいとしても、クライアントから連絡をもらったら遅くても24時間以内に返信してください。
構成案を提出した後や記事を納品した後に修正依頼がきたら、できるだけ早く依頼に応じます。
レスポンスが早いと、信頼できるWebライターであることを印象付けられます。
2-3.納期より余裕をもって納品する
できれば、「納期より余裕をもって納品すること」を心がけましょう。
納期ぎりぎりでの納品は、マナー違反です。
クライアントは確認作業や入稿作業など自身のスケジュールに沿って動いているため、ぎりぎりだとあせってしまうかもしれません。
信頼を勝ち得るためには、早め早めの納品が大切です。
可能なら1日前、遅くても数時間前までには終わらせるつもりで予定を立てましょう。
2-4.クライアントや案件に関する詳細を外部に漏らさない
当たり前の話ですが、「クライアントや案件に関する詳細を外部に漏らすのは絶対NG」です。
大手クラウドソーシングでは、利用規約にNDA(機密保持契約)に関する条項が記載されていたり、別途クライアントとNDAを締結したりすることが可能です 。
NDAを求められる場合は、内容を確認して遵守してください。
特に細かな条件が課されない場合でも、案件で知り得たクライアントに関する情報や関連URL・レギュレーションなどについて、決して漏らしてはなりません。
そのような行為をするとWebライターとしての信頼を失います。
最悪の場合、クライアントから訴えられる恐れすらあるでしょう。
3.Webライティングのルール【法律編】
最後に、「法律」に関するルールです。
記事の執筆をする上で守るべき、代表的な4つの法律的要素をご紹介します。
3-1.著作権に注意して執筆する
最初に、「著作権」について解説します。
著作権の意味するところと、執筆時に注意すべきポイントを見てみましょう。
3-1-1.著作権とは
「著作権」とは、「記事を含む創作物に対して創作者がもつ権利」です。
著作権がある創作物は、勝手にコピーしたり配信したり、中身を改変したりできません。
なお、著作権は大きく以下の2つの要素で成り立ちます。
- 著作権(財産権)…(著作物の利用を許諾したり禁止したりする権利)
- 著作者人格権…(著作者の人格的利益を保護する権利)
3-1-2.著作権を侵害するとどうなる?
著作権を侵害すると、懲役や罰金が課される可能性があります。
著作権侵害の場合は「10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金」が、著作者人格権侵害の場合は「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」が定められています。
3-1-3.引用するときのルール
記事を書いていると、特定の機関が出している統計や図表・情報などを「引用」したいと思うことがあります。
※「引用」とは、他人の著作物をそのまま自身の文章で使用すること。
他人が作ったものを使用するため、可能なら著作者に許可をもらうのが筋ですが、実は引用は特定の条件下で許可なしに行うことが認められています。
条件に該当する場合は、著作権の侵害にはあたりません。
引用に関する詳しいルールは、以下の記事が参考になります。
参照:記事中での引用の書き方を徹底解説!【URLのみはNG?】
3-1-4.SNSやYouTube動画などを埋め込むときのルール
SNS上の口コミやYouTubeの動画を入れたい場合は、「埋め込み機能」を使う手があります。
例えばTwitterは、公式の埋め込み機能の使用を認めています(InstagramはNG)。
また、YouTubeの動画も問題ありません。
ただし、規約は変更される可能性もあります。
コンテンツを拝借するときは、あらかじめルールを確認するよう心がけてください。
3-2.誹謗中傷する内容は絶対に書かない
特定の企業や個人を誹謗中傷すると、「名誉毀損罪」や「侮辱罪」に問われる恐れがあります。
近年ネット上での誹謗中傷に注目が集まっており、厳罰化に関する議論も取りざたされています。
いずれにしても、法律以前にモラルの問題でもあるため、特定の誰かに対するマイナス情報を書いてはいけません。
3-3.嘘や誇大表現は「景品表示法」に抵触する恐れあり
商品やサービスに関する嘘や大げさな表現を書くと、「景品表示法」に抵触する恐れがあります。
違反すると国の機関から注意や是正が入ったり、課徴金を命じられたりする場合もあります。
真実に則さないユーザーを惑わすような内容は、良質な記事とは相反するものです。
特定の商材をPRする場合、誤解を与えるような表現は避けましょう。
3-4.美容・健康系の記事では「薬機法(旧薬事法)」に注意しよう
美容・健康系の記事では「薬機法(「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、旧薬事法)」にご注意ください。
身体に対して使われる品目(医薬品や医療機器・雑貨・家電など)については、有用性を誤解させるような表現はNGです。
「絶対治る」「即効で改善する」などのあからさまな表現や、健康食品のPRで病名を書くことなど、避けるべき点がいろいろとあるため、執筆するときは慎重さが求められます。
4.「株式会社BRIDGEA」でWebライティングの基本ルールを学びませんか?
Webライティングのイロハや作業効率のコツを知りたいみなさま。
弊社「株式会社BRIDGEA」でWebライターとして活躍してみませんか?
「株式会社BRIDGEA」は記事作成代行会社として、さまざまなクライアントの案件を扱っております。
弊社の特徴は、「Webライティングを学びながら仕事できること」です。
「読みたい」と思われる文章を書くコツや、上位表示されやすいSEO対策のコツなど、Webライティングに関する多くのノウハウに通じたスタッフがWebライターのみなさまを無料指導いたします。
その上でクライアントの案件をアサインさせていただくため、学んだ内容を即実践可能です。
「Webライティングを始めたいけどどうやったらよいのかわからない」方も、全力でサポートいたします。
下記の募集ページより詳細をご確認の上、ぜひお気軽にご応募ください。
5.まとめ
この記事では、Webライティングのさまざまなルールについて解説しました。
文章の書き方についてのルールやビジネスマナーに関するルール・法律的な要素などさまざまなルールがありますが、それらを遵守するよう常に意識しましょう。
Webライターになること自体は誰にでもできますが、良質な記事を書く信頼できるWebライターになるには、相応の努力が求められます。
しかし努力して執筆スキルをアップし、かつ社会人としてのルールを尊重するなら、長くWebライターとして活躍できるでしょう。