【Webライターの書き方講座】読まれる文を書く11のコツを公開!

これからWebライターとして働き始めようとしている方。

「文章の書き方をまだよく知らない」
「どんな点に気をつけると読みやすい文章を書けるんだろう…」

とお悩みではありませんか?

この記事では、「Webライターの記事の書き方」を、実際の流れに沿ってわかりやすく解説いたします。
また、「ワンランク上のWebライターを目指すための11の書き方のコツ」もレクチャー。

最後は、「Webライティングの基礎と応用を働きながら学ぶ方法」もご紹介します。

記事内では現役Webライター直伝のテクニックも公開しますので、Webライター志望の方はどうぞ最後まで熟読ください。

1.Webライターの記事の書き方を流れで説明!

まずはWebライターの記事の書き方を、実際に執筆する流れに沿って解説します。
手順は、以下のような項目となります。

  1. マニュアルをよく確認する
  2. 対策キーワードから記事の方向性を読む
  3. タイトルを決める
  4. 見出しをつけていく
  5. 導入文(リード文)を書く
  6. 本文を執筆する
  7. 最後に文を見直す

案件により細かな作業は異なります。
例えば対策キーワードをWebライター自身が選定しなければならないケースもあり、そうすると多少流れは変わってきます。

しかし大枠としては上記の流れになりますので、参考にしてみてください。
では、それぞれのポイントを1つずつ確認していきましょう。

1-1.マニュアルをよく確認する

1-1.マニュアルをよく確認する
最初のステップは「マニュアルをよく確認すること」です。

マニュアルとは、記事を発注してきたクライアントの指示が入っていたり、執筆のルールが書かれていたりするもののことで、これを執筆する前にしっかり確認することが、ライティングにおいてはとても重要となります。

指示をよく読まずに書いてしまうと、あとになって多くの箇所を書き直さなければならなくなる恐れがあるからです。

例えばマニュアルに、掲載するサイトに合わせ記事のトーンを「硬め」にしてほしいと書かれているのに、ざっくばらんな雰囲気にしてしまったり、「説明調に」と書かれているのに多くの話しかけ表現が出てきたりすれば、要望から大きく外れてしまいます。

クライアントによっては細かな指示を出してくることがあります。
また指示に沿った記事を納品しないことで「指示に従わないWebライター」と評価され、今後の発注がされないことも考えられます。

そうならないためにもマニュアルには、執筆前にしっかりと目を通しておきましょう。

1-2.対策キーワードから記事の方向性を読む

2番目のステップは、「対策キーワードから記事の方向性を読むこと」です。

対策キーワードがクライアントから指定されたら、その対策キーワード(もしくは類似語句)を検索するユーザーが、どのような情報を欲しがっているか考えましょう。
なぜなら、記事はユーザーのために書くからです。

ユーザーの検索意図を読めないまま書くと、方向性のずれた記事に仕上がってしまい、検索結果の上位表示はもとより、クライアントの要望にも応えることができません。

対策キーワードに隠されたユーザーの検索意図を正しく知るには、一緒に検索される語句(関連キーワード)や、対策キーワードが出てくる記事によく出現する語句(共起語)をピックアップするのが有効です。

また、その対策キーワードで上位表示されているサイトを参考にするのも良い方法でしょう。

1-3.タイトルを決める

1-3.タイトルを決める
3番目のステップは「タイトルを決めること」です。

記事の方向性が見えてきたら、執筆する内容を考えながら仮タイトルをつけましょう。
なぜなら先に仮タイトルを決めておくことで、本文執筆時に話題が脱線しないよう意識されるからです。

タイトルは記事全体の「コンセプト」であり、見出しや本文は基本的にタイトルと合致していなければならないため、この作業を先にすることをおすすめします。

なおタイトルの長さですが、おおむね28文字前後に収めるようにしましょう。
Googleの検索結果に表示されるタイトルの長さには上限があるからです。

長すぎると後ろの方が表示されないだけでなく、まとまりの悪い印象になります。
ただし重要な語句でなければ、数文字程度オーバーしてもかまいません。

1-4.見出しをつけていく

4番目のステップは「見出しをつけていくこと」です。

対策キーワードに関連する情報が複数ある場合、いくつかの見出しに分けて本文をわかりやすく整理しましょう。
情報の種類ごとに見出しで区切ることで、ユーザーが理解しやすくなります。

数千文字もある記事を見出しなしで書くと、見た目に読みづらい印象を与えるほか、考えが整理しにくくなります。
食器棚にスプーンとフォークとナイフがごちゃまぜに収納されているより、種類ごとにトレイで区切られている方がわかりやすいのと同じです。

少し専門的に説明すると、下のようになります。
h1などのタグの説明

理想は、見出しを見ただだけで記事の内容をイメージできるようなフレーズにすることです。

1-5.導入文(リード文)を書く

5番目のステップは「導入文(リード文)を書くこと」です。

導入文(リード文)は、ユーザーが本文を読む前に見るところ。
検索画面からタイトルをクリック後、記事本文を読み進めるかを決める大切な部分でもあるので、非常に重要といえます。

そのためこの箇所では、より読者に興味をそそるように、記事を読んで学べることやメリットについて簡潔に紹介しましょう。
おおむね150~300文字くらいの短文で書くと、間延びせずに読めます。

1-6.本文を執筆する

1-6.本文を執筆する

6番目のステップは「本文の執筆」です。

前のステップで作った見出しに沿って、調査した情報を書いていきます。

注意点として、執筆途中でいろいろなアイデアが浮かんだとしても、タイトルや見出しと関連が薄い内容は書かないようにしてください。
たとえそれが面白い情報だったとしても、タイトルや見出しから脱線すると記事全体のまとまりがなくなり、何の記事かわからなくなるからです。

また導入文と本文の整合性にも気をつけましょう。

導入文で「この記事では○○について解説します」と書いてあるのに、本文でその点について触れられていないと、ユーザーは不満を感じるからです。

1-7.最後に文を見直す

7番目のステップは「文の見直し」です。

執筆後は、書き終えたからすぐに納品するのではなく、必ず文の見直しを行いましょう。
どこを見るのかというと、「誤字脱字」や「不自然な言い回し」がないかといった点です。

完璧な文章を書くのは難しいですが、ケアレスミスが少ないほど、クライアントからの信頼を得やすくなります。

「間違いが少なく、役立つ情報を書いてくれるWebライター」という評価がつけば、案件継続や新規案件獲得の機会が広がります。

2.【書き方ワンポイント】Webライターが意識すべき11のコツ

記事の書き方の流れがつかめたところで、今度はWebライターが意識すべきコツをご紹介します。
コツはさまざまありますが、今回はすぐに実施できる11のコツを取り上げます。

  • タイトルから本文まで対策キーワードを意識する
  • 結論を最初に述べる
  • ユーザーが共感する表現をちりばめる
  • 独自視点や一次情報を重視する
  • 専門用語や難解な言葉は極力使わない
  • 冗長・曖昧表現は避けて説得力を出す
  • 文末表現に変化を持たせる
  • 図・表・箇条書きを用いる
  • 難しいことはユーザーが知っていることに例える
  • 最初のうちは第三者に記事を読んでもらう
  • Webライティングに役立つツールを導入する

それぞれのコツを解説していきます。

2-1.タイトルから本文まで対策キーワードを意識する

2-1.タイトルから本文まで対策キーワードを意識する
1つめのコツは「タイトルから本文までキーワードを意識すること」です。

対策キーワードはユーザーが検索する語句であり、検索エンジンが検索結果を作るのに用いられる語句でもあります。
記事全体に自然な形で対策キーワードを含めることで、検索エンジンもユーザーも、検索された語句と記事が関連していることがわかりやすくなります。

タイトルと見出しに関していえば、対策キーワードは最初の方(左側)に持ってきて、ユーザーの目につきやすくしましょう。

そもそも、きちんと対策キーワードに基づいた記事構成を作っていれば、特別意識しなくても対策キーワードは自然と頻出するはずです。
もし出現率が極端に低いのであれば、記事構成がうまくできていないのかもしれません。

2-2.結論を最初に述べる

2つ目のコツは、「結論ファースト」で書くことです。

検索しているユーザーは、すぐにでも調べていることの「答え」が欲しいと思っています。
だらだらと解説するのではなく、まず結論を述べてユーザーの気持ちをすっきりさせてあげてから解説すると、良い記事になります。

なおWebライターが覚えておくと良い執筆モデルの一つに「PREP法」があります。
これは「結論→理由→具体例→結論」の順に文章を展開すると良い文章になる、という文章の型です。

Webライター初心者でも、このPREP法を意識して書くことで、よりわかりやすい文を書けるようになるでしょう。

2-3.ユーザーが共感する表現をちりばめる

2-3.ユーザーが共感する表現をちりばめる
3つめのコツは、「ユーザーが共感する表現をちりばめる」こと。
そうすることで、ユーザーに「読みたい」「役立つことが書いてありそう」と思ってもらえます。

例えば…

「○○がつらいと感じたことはありませんか?」
「○○だったら良いのに!と思ったことはないでしょうか?」
「○○をしたいと思っても、○○が気になってしまう…ということはありませんか?」

など、ユーザーが抱えていそうな悩みや疑問を提起することがポイントです。

2-4.独自視点や一次情報を重視する

4つめのコツは、「独自視点や一次情報を重視する」ことです。

コピーコンテンツではないにしても、ほかのサイトの情報と同じようなことしか書かない場合、高い評価は期待できません。
そのため、可能な限り「独自視点」を大事にしましょう。

ほかのサイトにはないデータや表を載せたり、体験談を含めたりすると、ユニークな記事になります。

また「一次情報(大元からの情報)」を重視することも大切です。
誰の発言かわからない情報や、複数の情報源を経由した情報より、大元の情報を出典として明示した方が、ユーザーが納得してくれるからです。

2-5.専門用語や難解な言葉は極力使わない

2-5.専門用語や難解な言葉は極力使わない

5つめのコツは、「専門用語や難解な言葉は極力使わないこと」です。
読んでもわからない言葉が頻繁に出てくると、ユーザーは読む気をなくしてしまいます。

ライティングをするときは、可能な限りかんたんな言葉遣いに徹しましょう。
理想は、小中学生でも理解できる文章です。

どうしても専門用語を使わないといけないなら、言葉の意味を説明したうえで使うと良いでしょう。

2-6.冗長・曖昧表現は避けて説得力を出す

6つめのコツは、「冗長表現」を使わないこと。
文章が読みにくくなってしまうからです。

「〇〇することができるかもしれないと思います」
「〇〇であるなら良いと思えることもありえますが、実際は…」

このような長々しい文章が続くと、ユーザーは離脱しやすいです。
可能な限り端的な表現を使いましょう。

また「かもしれない」「〇〇だと思います」などの「曖昧な表現」を連発すると、「本当にそうなのかな…」とユーザーに疑問を感じさせる恐れがあります。
不確かなことは断言すべきではありませんが、確かなことは「です」「ます」などいい切りの形にした方が、説得力が増します。

2-7.文末表現に変化を持たせる

2-7.文末表現に変化を持たせる
7つめのコツは、「文末表現に変化を持たせる」ことです。

文末表現とは文の終わり表現方法のことで、「ます。」や「です。」「でしょう。」など、「。」の前の表現を指します。

ライティング業界では一般的に、「です」や「ます」など同じ文末表現を3連続で使うのはNGとされています。
文章が単調になり、読み手がリズムよく読めないからです。

続く場合は、体言止めを使ったり疑問形にしたりなどして変化をつけると読みやすくなります。
マニュアルに問題がなければ、「○○ですよね」など、くだけた表現を使う方法も良いでしょう。

2-8.図・表・箇条書きを用いる

8つめのコツは、文字だけでなく「図・表・箇条書きを用いる」ことです。

図や表があると、難しい説明も頭に入ってきやすいです。
また箇条書きを使うと視覚的にわかりやすく、読みやすさにつながります。

特に文字量が多いときにこれらの要素を取り入れると、読者にとって読みやすい親切な記事になるでしょう。

2-9.難しいことはユーザーが知っていることに例える

2-9.難しいことはユーザーが知っていることに例える
9つめのコツは、「難しいことはユーザーが知っていることに例える」ことです。

複雑なことを説明するときは、一般的によく知られているものに例えることで、理解が一気に進みます。
対岸に渡るときに飛び石があると助かるように、難しい物事を理解していく助けとなるのです。

2-10.最初のうちは第三者に記事を読んでもらう

10個めのコツは、「最初のうちは第三者に記事を読んでもらう」ことです。

自分で書いた文章は客観的に評価できません。
しかし家族や友人など第三者に記事を読んでもらえば、自分では気づかなかった文字のミスや不自然な表現が見つかるなど、客観的な意見をもらえ、よりよい記事を書くことにつながります。

また納品前に「第三者チェック」を受けることで、不特定多数のユーザーが読みやすい記事にグレードアップすることもできるでしょう。

ライティングに慣れたら続ける必要はありませんが、最初のうちはチェックしてもらうと良いでしょう。

2-11.Webライティングに役立つツールを導入する

2-11.Webライティングに役立つツールを導入する
11個め、最後のコツは「Webライティングに役立つツールを導入すること」です。

ライティングでは執筆はもちろん、そこに至るまでのさまざまな調査や、執筆後の見直しにも時間がかかります。
特にライティングに慣れていない人は、執筆以外の部分に多くの時間がかかるでしょう。

ライティングを続けていくには、いかにスムーズに効率的に進めるかも重要なポイントになります。
そこでお役立ちツールを使うことが、コツになるのです。

調査や執筆・見直し時に役立つツールは数多くあります。
ツールを使うことで、執筆に必要な情報を素早く抽出したり、文章の間違いをスムーズに発見したりできます。

各作業に役立つツールについては以下の記事が参考になりますので、執筆時間を短縮したいという方はぜひご覧ください。

参照:「【プロ直伝】記事作成おすすめツール19選!ジャンル別に紹介

3.Webライターの書き方に関するQ&A

最後はWeb記事の書き方に関して、初心者Webライターが疑問に思いやすい点をいくつかまとめました。

  • 「まとめ」は必ず必要?
  • 1文の長さはどれくらいが良い?
  • 漢字はどの程度「ひらく」べき?
  • 誰かの言葉を引用することは可能?

これら4つの質問に回答していきます。
初心者Webライターの方は、今後記事を書くときの参考にしてみてください。

ただしクライアントが独自の執筆ルールを設けているときはそちらの指示に従うほうが正しいケースもあるので、確認しつつ進めていきましょう。

3-1.「まとめ」は必ず必要?

必須ではありません。

実際上位サイトの中にも、まとめ文がないものがあります。
特に1,000文字や2,000文字程度の短めの記事は、要約しなくても読んだ内容が頭に残っているため、まとめを書かなくても問題ないでしょう。

ただしユーザーの中には、記事の要点を知ろうとして最初に「まとめの見出し」を見ようとする人がいます。
また文字数が多い記事の場合、最後にまとめで簡潔に要約してもらえると、理解や記憶の助けになるのも事実です。

そのためクライアントのマニュアルで「不要」となければ、まとめを書いておくほうが無難でしょう。

3-2.1文の長さはどれくらいが良い?

WEBライティングでは1文40~60文字程度が好ましいとされています。
長くても、80文字くらいを上限と考えておくと良いでしょう。

1文が長すぎると読みにくくなり、読み返さないと理解できなくなる恐れがあります。
またその逆もあり、短すぎる文の連続も幼稚な印象を与え、読みづらくなってしまうことも。

説明する内容によっては40~60文字程度にならないこともあると思いますが、読み直しをして調整をする、ツールを使って文字数を確認するなどして、文字数の感覚をつかめるようになりましょう。

3-3.漢字はどの程度「ひらく」べき?

特に決まりはありませんが、難しい漢字は極力「ひらき」ましょう。

また漢字そのものが簡単なものでも、いくつも漢字が連続してしまう場合は、読みやすさを考慮して「ひらく」のがおすすめです。

逆にひらがなやカタカナが連続する文も読みにくいので、注意しましょう。
その場合は、かんたんな漢字を挟む、またそのときに難しい漢字がくる場合は()を使って読み仮名をふっておくのも手です。

「ひらき」に関しては、クライアントがマニュアルに記載しているケースがよくあるので、こちらも確認しておきましょう。

3-4.誰かの言葉を引用することは可能?

可能です。

ただし、引用する出典を記事内に明記しましょう。
これは著作権法、第四十八条にのっとるルールであり、著作者への礼儀でもあります。

引用そのものは著作権法で認められているため、特に著作者に許諾を得る必要はありません。
しかし「転載」には注意しましょう。

「引用」はあくまで、自身の著作物が占める内容がメインで、引用部分が「サブ(メインと比べてわずかな量)」である場合に成り立ちます。
一方「転載」は、他人の著作物が「メイン」になってしまうことを指します。

転載の場合は著作者の許諾が必要であり、無断で使ってはいけないので、覚えておきましょう。

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5.まとめ

この記事では、Web記事の書き方の流れと意識すべきコツをまとめました。

Webライター未経験の方の場合、最初は1,000文字書くのに苦労するかもしれません。

しかし書き方の基本とコツを学べば、スピーディーな執筆が可能です。
また対策キーワードから記事の方向性を読んだり、論理的な記事の構成案を作ったりといったスキルも向上していくでしょう。

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